秋になると、昼夜の寒暖の差が激しくなったり、
空気が乾燥してきたりすることから、
風邪をひきやすい季節だと言われていますね。
最近なんだか鼻水がでるな…
風邪がなかなか治らないな…
そう感じているなら、まずは花粉症を疑ってみましょう。
なかなか治らない風邪…それ、花粉症かも?
花粉症、というと春のイメージが強いですよね。
花粉症の4大症状といえば、
- 鼻水
- 鼻づまり
- くしゃみ
- 目のかゆみ
ですね。
さて、この4大症状のうち、
目のかゆみ以外は風邪の症状にも似ていると思いませんか?
特に鼻風邪では、くしゃみと鼻水が主な症状となりますので、区別することは難しいです。
つまり、秋に鼻水やくしゃみで悩まされているなら、風邪ではなく
花粉症の症状かもしれないのです。
もし、秋にそういった症状が出て、なかなか改善されないようなら、
それは風邪ではなく花粉症かもしれません。
秋に限らず、夜、鼻づまりが気になるなら。
夜に鼻づまりになる原因とは?ストレスとの関係と予防法とは?
風邪と花粉症とを判別するのに、鼻水の状態を比べるという方法があります。
花粉症の鼻水は無色で、水っぽく、
風邪の鼻水は黄色や緑っぽい色があり、粘り気があるのが特徴です。
気になる場合には、病院で検査してもらうのも良いでしょう。
項目にもよりますが、アレルゲン検査で3,000円~6,000円程度、
そして初診料で1,000円~1,500円ほどで行ってもらえます。
薬代などは病院によってさまざまです。
花粉症だとわかれば、花粉の飛び始める約2週間前から薬を服用することで、
症状がぐっと軽くなります。
秋の花粉症の特徴
秋にはどのような花粉が飛んでいるのか、調べてみました。
秋、8月~10月に花粉を飛散させる植物は主に3種類。
- ブタクサ キク科の植物。日本各地の道端や野原に生えている。
- ヨモギ キク科の植物。北海道・東北以外の山地などに生育する。
- カナムグラ クワ科の植物。日本全土の草むらや荒地で見られる。
ブタクサは聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。
秋に花粉を飛散させるほとんどの植物が日本中に生育しています。
花粉症の方にしてみれば、そこらじゅうが敵だらけってことですね。
ところで、秋の花粉と、春の花粉には何か違いがあるのでしょうか。
同じ「花粉症」なのだから、症状や対策も同じなのでは?
…と、思っていたのですが、実は結構違いがあったんです。
春の代表的な「スギ花粉」は、花粉の粒子が大きいため鼻の粘膜にとどまりやすい特徴があります。
なので、下気道への影響は少ないけれど、鼻水やくしゃみが主な症状となります。
秋の代表として「ブタクサ花粉」を例にとると、花粉の粒子が小さく気管に入りやすい特徴があります。
それによって、ぜんそくのような症状を引き起こしてしまうケースもあります。
そして、スギ花粉は飛散範囲が数百キロメートルもあり、
スギの木から(高い場所から)飛散します。
それに比べ、秋花粉に多いキク科の植物はというと、
飛散距離は数十メートルで、高くても2メートル程の高さになります。
キク科の植物のほとんどは膝より低い位置にあるので、
広範囲にブワァーーっと広がる春花粉に比べて、
秋花粉は狭い範囲でフワフワっというイメージです。
なので、春の花粉を防ぐのは難しくても、
秋の花粉なら、ある程度の防御が可能なのです!
秋の花粉症対策はコレ
先ほどお話ししたように、秋の花粉の特徴から、
ある程度の防御が可能であることがわかります。
まず第一に、近づかないこと!
相手は移動して近づいてくることはありません。
そして、攻撃範囲(花粉の飛散範囲)も比較的狭いので、
花粉の飛ぶ植物の生えている草むらなどには近づかないというのが有効です。
特に風の強い日や乾燥している日には注意しましょう。
どうしても近づかなければならない時には、
マスクやメガネ、帽子を着用するようにしましょう。
メイクをしている時には、ファンデーションに花粉が付着してしまうこともあるので、
バッチリメイクも避けたほうがよさそうです。
花粉は、鼻や目だけに付くものではありません。
髪や顔や洋服にも付いてしまうことをお忘れなく。
そして、外出後には手洗いうがい、さらに洗顔を。
鼻うがいも、できれば行うのがオススメです。
そして、可能であればシャワーを浴びること!
そうすると、家の中で花粉症の症状に悩まされることも減ります。
秋花粉の飛散データも、ネットで公開されています。
春花粉に比べると量は少ないですが、予防に役立てるのには有効です。
自分の地域で秋花粉の飛散データが公開されているかどうか、チェックしてみましょう。
まとめ
秋の花粉症についてまとめてみました。
もし、風邪がなかなか治らない、毎年この時期になると鼻水が出る、など
思い当たる点がある場合には、一度花粉症を疑ってみてください。
花粉症であれば、対策はあります。
秋も気持ちよく過ごしましょう!