思春期のニキビに悩むのは決して女子だけではありません。
外見を特に気に掛ける思春期には、肌トラブルに悩む男子も多いです。
青春の思い出は一生もの。カメラで撮影する機会も多いこの時期を、きれいな肌で過ごしませんか?
思春期にニキビができるのはなぜ?
突然ですが、ニキビはなぜできてしまうのか、ご存知ですか?
寝不足?チョコレート?顔のべたつき?
いいですか。一番の問題は「ここ」です。本当のニキビの原因を知らないことが問題なんです。
ここでは、どうしてニキビができるのかをお話しします。
思春期に限らず、ニキビができるまでの流れは、
- 皮脂の量が増える
- 毛穴がつまる
- アクネ菌大喜び
- ニキビ誕生
簡単にすると、こんな感じです。
まず初めに、誤解されやすい皮脂とアクネ菌について説明します。
人は皮脂を出します。だれでもです。
お肌がサラッサラに見えるあの子も、美しい女優さんも、男子も女子も、みんな皮脂が出ます。
おでこや鼻を触るとペタッとする、あれが皮脂です。
皮脂は、もともと私たちの肌に必要不可欠です。
健康な肌は、常にベストな量で皮脂を出しています。
皮脂がなければ、肌はたちまち乾燥してピリピリするし、少しの刺激にも耐えられなくなって、当然バイキンにも弱くなってしまいます。
「ベタベタの肌=皮脂が原因だ」と思い込むのは危険です!
皮脂をやっつけるような、肌の乾燥を目指すような、そんな乱暴なことはやめましょう。
そして、今ではワルモノとして有名になったアクネ菌ですが、アクネ菌はもともと肌に住んでいて、私たちの肌の健康を守ってくれています。
誤解されやすいですが、アクネ菌はとってもいい子です。
アクネ菌がいてくれるから、病原菌(本当のワルモノ)を増やすことなく過ごせるのです。
アクネ菌のごはんは、皮脂です。
ごはんの皮脂がなくなれば、アクネ菌は生きていけません。
アクネ菌がいなくなれば、皮脂で肌をバリアすることもできません。
つまり、両方とも私たちの肌には絶対に必要なものなんです。
問題は、多すぎる場合です。
ニキビができる流れを、もう一度おさらいします。
- 皮脂の量が増える
- 毛穴がつまる
- アクネ菌大喜び
- ニキビ誕生
そう!ニキビの始まりは、皮脂の量が増えてしまうこと!
思春期には、代謝もよくなり成長ホルモンの影響もあって、通常よりも多くの皮脂がでてきます。
これが、みなさんを悩ませるニキビの大きな原因です。
ニキビの原因がはっきりしたところで、具体的な対策をご紹介します。
お金も時間もかけられないあなたに
ハッキリ言って、たくさんのお金と時間を使えば、いくらでも綺麗な肌は手に入ります。
専用の洗顔料、お化粧水、美容液、保湿クリームを購入し、エステに通い、美容整形なんかも簡単にできる時代です。
しかし、多くの方はこれができません。ましてや学生さんであれば、ほぼ不可能です。
今回は【自宅でちょっとの手間だけかけて、ニキビとサヨナラする方法】をご紹介します。
時間もお金もかけません。ただ、ちょっとだけ手間をかけます。
まずは洗顔を見直します。
洗顔はスキンケアの基本です。汚れをきちんと落としてあげること。最も重要なスキンケアです。
面倒ですが、泡立てて使用する洗顔料はきちんと泡立てて洗顔しましょう。
泡立てずクリーム状のままでも洗えますが、ここでちょっとの手間です。
泡立てることで、手と肌の摩擦を防ぐことができます。
人間の肌はそれぞれ部位によって厚さが違い、比較的に厚い皮膚でおおわれているのは頭や背中、足の裏、手のひらなどです。
そして、薄い皮膚でおおわれているのは…顔です。
まぶたが最も薄く、なんと6ミリしかないといわれています。
さらに、肌の一番外側に存在する「角質層」という部分は、ラップ程度の薄さなんです。
薄くてデリケートな肌は、厚い肌でこするのではなく、泡で洗ってあげましょう!
そして、洗顔後の化粧水や保湿クリームは、必要ない場合も多いです。
化粧水やクリームの大きな目的は、落としすぎた皮脂の代わりに、保湿し肌を守ってあげること。
先ほどお話ししたように、肌には皮脂が必須です。
洗顔後、もしお肌の乾燥を感じる場合には、化粧水と保湿クリームを使用しましょう。
(顔を動かすときにひきつるように感じたり、ピリピリ感じたら乾燥のサイン。)
ポイントは、化粧水だけで終わりにしないこと!
化粧水だけでは肌の乾燥が進んでしまいます。
もともと化粧水には、洗顔によって崩れた肌のバランスを戻す働きがあり、保湿をしてくれるものではありません。
反対に、保湿クリームには油膜で肌を覆い、保湿する働きがあります。
そして、洗顔は朝と夜の2回で十分です。
洗顔をしすぎると、それこそ皮脂が減ってしまいます。
肌にとって大切な皮脂ですから、健康な肌(若い肌)であるほど、肌を守ろうと皮脂を作ります。
皮脂を取りすぎると、余計にでてきてしまうんです!
そのために、日中のケアでもひと手間かけましょう。
お昼休みのあと、午後になると肌がべたべたしてきますよね。皮脂が多い状態です。
その時に、あぶらとり紙ではなく、ティッシュを使ってみてください。
あぶらとり紙では皮脂をとりすぎてしまうため、ティッシュのほうがオススメです。
注意することは、ティッシュの繊維が少し粗いので、押さえるようにすること!これだけです。
【自宅でちょっとの手間だけかけて、ニキビとサヨナラする方法】のポイントは
- 洗顔料はきちんと泡立てる
- 洗顔は1日2回まで
- 必要な場合だけ化粧水、保湿クリームを使う
- 化粧水の後には必ず保湿クリーム
- 日中のケアにはティッシュを使う
以上に気を付けて、お肌のケアをしてみてください。
前向きなスキンケア
ここまで、簡単な肌の仕組みや、ニキビができる原因、思春期の肌のケア方法についてお話ししました。
最後に、すこしだけ心の話をします。
ニキビのある肌。
1つだけでも気持ちが沈んでしまうのに、2つ3つ、数えられないほどのニキビがあると、深刻な悩みになるのも当たり前です。
少しからかわれただけでも、涙が出そうになることもありますよね。
それは、とんでもないストレスです。
ニキビができる要因には、ストレスも関係しているといわれています。
ストレスが多くなると、皮膚が固くなることで毛穴がつまりやすくなり、皮脂も増え、ニキビができやすくなってしまいます。
ニキビができて、ストレスを感じ、さらにニキビができやすく…悪循環です。
なので、スキンケアをする中で、少しだけ自分に自信をもってみてください。
自分に必要なケアを知り、毎日丁寧に洗顔をするあなたは、昨日までのあなたではありません。
これは大きな変化です。
何もわからず、ただただ悩みを抱えるあなたはもういないのです。
前向きなスキンケアを始めると、前向きに肌と向き合えますよ。
どこかの宣伝文句ではありませんが、まずは1か月、続けてみてください。
所説ありますが、健康な(若い)肌は、1か月もあれば生まれ変わります。
肌が生まれ変わる頃には、きっとうれしい変化に驚きますよ。
思春期の肌と上手に付き合っていきましょうね。