夜に布団に入りながら、読書をしているとうっかり眠ってしまったことって
ありませんか?
そんなときは、朝までグッスリ!!
とはいかず、途中で目が覚めてしまって、電気を消してから、
もう一度眠ることになります。
しかも、それが一度や二度ではなく、何回も同じことになります。
もしかすると、寝るときに電気をつけっぱなしではダメなのでしょうか?
寝るときに電気をつけっぱなしはダメ?
寝るときには、電気をつけたまま眠ってはいけません。
電気の無駄だからとか、そんな理由ではなく、人間のからだのつくりにおいて、
非常にまずい点があるのです。
実は、人間の脳は、目をつぶっていても目の奥にある網膜で光を感知しています。
ですから、明るいところで寝ると、網膜が光を感知してしまうのです。
人間の睡眠のメカニズムとしては、網膜が光を感知しなくなることによって、
睡眠を促す『メラトニン』というホルモンが分泌されます。
このメラトニンは、体内リズムを整える重要な作用をもったホルモンで、
からだが活動すべき昼なのか、休むべき夜なのかを知らせてくれています。
そのため、電気をつけっぱなしにして眠ると、網膜が光を感知して、
メラトニンが分泌されないのです。
そして、その結果として睡眠の質が落ちてしまうのです。
それを防ぐためにも、電気を消して眠りましょう。
豆電球ぐらいなら大丈夫?
小さいお子さんがいる家庭ですと、夜部屋が真っ暗だと怖がるので、
豆電球をつけたままという場合があるでしょう。
豆電球なら、それほど明るくないので、
「これくらいなら、大丈夫だろう。」と思うかもしれません。
しかし、人間のからだは非常に敏感です。
豆電球のような小さな光でも感知します。
光を感知するということは、メラトニンの分泌は抑えられてしまうので、
夜は真っ暗にして寝ることが大切です。
どうしても真っ暗だと寝られないようであれば、子どもが眠ったら、
電気を消して、必ず真っ暗にするようにしましょう。
睡眠の質を高めるために!
快眠の条件の1つは、真っ暗な部屋で眠ることです。
それは、メラトニンの分泌のほかに、人間がもっている体内時計が
関係しているからです。
昔は、文明があまり発達していなかったので、朝になり明るくなれば起きて、
夕方になると寝る準備をはじめ、夜になり、辺りが暗くなると眠るという、
自然の流れで暮らしていました。
しかし、今は電気のおかげで夜になっても昼間と変わらないように、
活動することができるようになりました。
その反動として、体内時計を狂わしてしまうことが多くなりました。
夜になっても、メラトニンが分泌されずに眠れなかったり、
朝起きても、すっきとした目覚めでなかったりと睡眠の質が悪くなっています。
これを改善するためにのも、夜遅くまでテレビを見たり、ゲームをしたりぜずに、
部屋を暗くして、眠る準備をすることで睡眠の質を高めることができるのです。
まとめ
眠るときには、必ず部屋を真っ暗にしましょう。
さもないと、体内リズムを整える『メラトニン』が分泌されずに、
睡眠の質を下げてしまいます。
また、豆電球の小さな光でも、人間のからだは感知しますので、
消してから眠るようにしましょう。
夜は、早目に部屋を暗くし、眠る準備をすることで、
睡眠の質を高めることができますよ!!