中学生になると勉強しているわりには、成績が伸びずに、悩んでいるという
親御さんの話をよく耳にします。
小学生のときは、わりと勉強できる方だったのに、中学生になったら
平均以下になってきた。
もし、こんなことがあるようなら、一度これを見直してみましょう。
それは、
ノートです!!
『ノートなら、よくチェックするけど、きれいにちゃんと書いてある。』
なんて場合ほど、注意が必要かもしれません。
一度、ノートの書き方を見直してみましょう。
ノートはきれいに書けばいいってもんじゃない!
中学生なると勉強が一段と難しくなりますね。
そこで重要になるのが、ノートの書き方です。
ノートをしっかり取っているのに、成績がまったく伸びない。
なんてことがあてはまるようなら、要注意です!!
もし、先生が黒板に書くことをきれいに写して書くことで勉強していると
思っているのなら、今すぐ直す必要があります。
そして、
『きれいにノートが書いてある = 勉強ができる』
この考えを改めましょう。
この考えをもっている限り、成績が上がることはまずありません。
なぜなら、ノートをしっかり書いてあると、勉強しているように見えるからです。
ですので、成績が悪くても、ノートを見せれば、しっかり勉強しているように
錯覚を起こしてしまうのです。
その結果、
「うちの子は、勉強しているのに成績が上がらない。」
と思い込んでしまうのです。
さらに、一番悪いのは、子ども本人もこれで勉強しているつもりになってしまうことです。
ノートには何を書くべきか?
ここで考えてみてください。
何も考えずに、ノートにきれいに書くだけで、勉強になると思いますか?
なりませんよね。
ノートは、大切なことを忘れないようにするために書きとめるものです。
ただ書き写しているだけだと、どこが大切なのかわかりません。
また、ただ書き写している状態では、脳ははたらいていません。
しっかりと自分の頭で理解したことを自分の言葉で書くことが大切です。
数学ができない子を例にとると、式の変形していく場合に、ただ変形していく過程を
ノートにきれいに書いています。
同じ問題なら、できるかもしれませんが、違う問題になったらできないかもしれません。
なぜなら、本質を理解していないからです。
この場合の本質とは、
●なぜ、式がそのように変形できるのかという点
●なぜ、式をそのように変形しなければならないのかという点
などがあります。
このような点を理解しなければできるようになりません。
おそらく、授業で先生が言ったり、黒板に書いたりしていると思いますが、
ただ書き写しているだけだと、この点に気づくことができないのです。
頭をはたらかせながら、「なぜ?」「なぜ?」と常に疑問を持ちながら、
先生の話を聞いたり、ノートに書くことで、本質に気づいていくことができるのです。
本質を理解すると成績が上がる?!
もちろん簡単なことではありませんが、本質の理解ができないといろいろな問題に
対応することができません。
しかし、本質が理解できるようになると、勉強が楽しくなります。
いろんな問題が解けるようになるからです。
また、楽しくなれば、自分から進んで、どんどん勉強するようになります。
このようなサイクルにしていくことで、成績が上がっていくのです。
そのための出発点がノートの書き方、書く内容になるのです。
もし、ノートをしっかりと書いていて、勉強をしているはずなのに、成績が上がらない
と思うようなら、ノートをチェックしてみてください。
まとめ
ノートをきれい書いていることで、親子で勉強しているつもりになってはいけません。
もちろん、きれいに書いてある方がいいですが、ただ黒板を写すだけでは、
勉強になりません。
常に、「なぜそうなるのか?」を考え、本質を理解するようにしましょう。
本質が理解できると、勉強が楽しくなり、成績も上がりますよ!!