梅雨時は、ジメジメと湿気が多くて嫌ですよね。
しかも、気温も高くなってきています。
不快を感じることこの上ありませんが、
この環境が大好きで、どんどん増えていくものもいますね。
それは、『細菌!!』
梅雨時期は湿気が多く、気温も高いので活動的になります。
つまり、人間にとっては食中毒になるリスクが最も高くなるのです。
梅雨時期の食中毒の原因は?
5月頃から増えてくる食中毒の原因は細菌によるものです。
この時期、どんなとこに気をつけなけばならないかみてみましょう。
細菌性感染食中毒は、細菌に汚染された食品を食べることで
人間自らが、細菌を体内に侵入させます。
すると、人間は体の中で、病原性を持つことになり、
中毒状態になってしまいます。
そして、人間の腸内で病原体となった細菌は、
腸内の組織に侵入して炎症を起こします。
これが梅雨時期になると急激に増加する
『細菌性食中毒』の原因なのです。
細菌性食中毒の症状は?
細菌性食中毒に感染すると、腹痛、下痢、吐き気、嘔吐、発熱などがあります。
感染した細菌によっても症状が異なりますが、このような症状があらわれたら、
細菌性食中毒の疑いがあります。
代表的なところでは次のようなものがあります。
●ブドウ球菌
吐き気や嘔吐などがあらわれます。
潜伏期間は、1~6時間と短く、症状も24時間程度で治まります。
●サルモネラ菌
発熱、嘔吐、下痢、腹痛などがあわられます。
潜伏期間は、12~24時間です。
症状が治まるのに、7日くらいかかる場合があります。
●カンピロバクター
下痢、腹痛、発熱、頭痛、寒気などがあらわれます。
潜伏期間は、2日~5日くらいです。
症状が治まるのに、7日くらいかかる場合があり、
初期症状が風邪に間違われることもあります。
万一、食中毒に感染した場合には、医療機関の診察をうけましょう。
食中毒の予防に忘れてはいけないことは?
中毒を予防するための3つの原則があります。
1.つけない
2.増やさない
3.殺菌する
細菌は残念ながら、肉眼で見ることができませんので、
これらの3つを意識することが大切です。
どのように意識していくかというと、例を手洗いにとって、
みてみましょう。
手洗いは、食中毒を予防するのに、とっても大切なことですが、
なぜ、大切なのかをよく考えてみましょう。
人は、いろんなところに触れますが、その触れたところに細菌がついていれば、
手についてしまいます。
そして、手を洗わずに、その手で食べ物を触り、そのまま口の中に入れれば、
体の中に細菌を侵入させてしまうことになるのです。
また、タオルも清潔に保っておかないと、せっかく手をきれいに洗っても、
タオルから手に細菌を付着させることになり、同様の結果になります。
さらに、このことはタオルだけでなく、調理中に使用する調理器具や食器なども
同様に細菌をうつしてしまうことになります。
このように、手洗いをしっかりやるだけでなく、タオルや調理で使用するものも
きれいに保っておかないといけないのです。
このように、いろんなことに意識を向けることが食中毒の予防になるのです。
常に細菌がどこにでもいることを忘れないようにしましょう。
まとめ
梅雨時期は、湿気が多く、細菌が活発になり、細菌性食中毒に
感染するリスクが高まります。
細菌性食中毒に感染すると、腹痛、下痢、吐き気、嘔吐、発熱などの
症状があらわれます。
症状があらわれたら、医療機関を受診しましょう。
食中毒を予防するには、日ごろから細菌を体に入れないことが大切です。
目に見えないので、意識が薄れやすいですが、手洗いなどをしっかりとして、
細菌を増やさないように意識しましょう。